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チョコパフェ・雨・告白
 話は、4月1日迄遡る。
 その日、講堂でのガイダンス。間に1人分を空けた隣席になった彼女は僕に、笑顔で小さく手招きをした…。



 南から来た彼女と北から来た僕は、他に約束をするような関係をお互いに持っていなかったという理由で、ただただ偶然、名乗り合い、差し障りのない言葉を交え、共に食事をし、緊張した笑みを浮かべ、其の日は別れた。
 活動的でありながら可愛らしい衣服に身を包んだ黒髪の女の子。今ならばはっきりと思い出せる優しい目。
 元より人の顔を記憶することが苦手の僕は、家に帰ってから彼女の顔をよく思い出せなくて、焦ったことを憶えている。
 其の時の僕はまだ、彼女のことを何も判っていなかったんだ。

 再会は翌々日。僕達は2人共、人見知りというか、引っ込み思案というかで…相変わらずお互いしか、隣には居なかった。
 まだ緊張した関係。だが、少しずつ僕達は、共通の話題を見つけ出していった。
 彼女は僕に、「DEATH NOTE映画版のL役がどんなにキモイか」を語った。

 其の先のことは、余り細かくは憶えていないが、とても印象に残った会話がある。
 僕が「ナナの声の人が好きだ」と言うったのに対し彼女が意外にも、
「ああ朴ろみ?」
 と返したこと。そして其の流れで話題に出た日番谷に対し、僕が「格好良い」と評価したところ、
「違う! 可愛いんよ」
 と、やたらと強調したことだ。
 其れが全ての鍵だということに、僕はまだはっきりとは気が付いていなかった。

 あの夜のことだ。見学に行ったサークルでの飲み会。
 互いに酒は呑まないと言っていた僕達は、それでも、場の流れというか、折角飲み放題だから…ということで、最後に一杯ずつ、甘そうなカクテルを注文した。
 同席していた先輩には「いつの間に!」と笑われ、和やかな其の夜。桜の花びら散り注ぐ川辺。凍える空気の中、遅いバスを待つ。
 ふと、何度か目にしている彼女のTシャツのデザインに目が行った。
 2人の好きなブランドが同じだということが、出会って数日、漸く判明したのだった。
 「今度一緒に服を買いに行こう」と、約束を交わした。
 そう、そういう関係に為れると、その時の僕達はまだ…信じていた。

 翌日の花見の集合場所で、事態はちょっとした転換を迎える。
 相変わらず言葉を選びながら、自分を隠しながら、言葉を交わす。全ての会話が探り合いだったということは、後になって判ったことで。
 マガジンという雑誌を一時期買っていたことを、話の流れで口にした僕に、彼女は言った。
「SAMURAI DEEPER KYOなら読んでるんだけど…」
 耳を疑ったというよりは、聞こえた瞬間歓喜した。
「え、ホント? 誰が好き?」
「ほたるが好き」
 笑顔で語る彼女に、うっかりカレンダーを所持していることまで話してしまい、少し後悔した。
 ただ気にかかったのは、「ほたるカッコイイよね」と言った僕に対し、彼女がまたしても強く強く「可愛い」ことを主張したことだ。
 此の時、いや、もうとっくに、運命の瞬間への秒読みは、僕達には見えないところで始まっていたんだ。

 其れから数日は、何事も無く過ごした。
 それぞれの生活が動き出し、お互いに別行動を取る日も有って、人との繋がっている自分に自信を持てない僕は、不安に駆られた時も有った。
 そんなある日。用事の為に久しぶりにメールをしたあの日、其の衝撃は、余りにも唐突に、僕の感覚の全てを打ち砕いた。

 メールをきっかけに、何度目かの一緒の昼食を採った僕達は、昼休み後の授業に遅刻して行くことを決意し、構内のカフェに入った。
「どんだけパフェが喰いたいんだよ!」
 と彼女は笑っていた。僕も笑った。
 少し昼休みより少し空いたカフェで、彼女が其の一言を言った時の衝撃を、僕は未だに忘れられない。

「同人誌とか、書く?」

「へっ?」

 あの日。外は雨。行き場を亡くした僕達。2人で一つの傘。辿り着いた喫茶店。
 寒々しい日に、冷たいアイスクリームを挟んで、音を立てて凍り付く時間。
 僕の頭の中は完全に真っ白になった…。



 続く……訳無ェだろ!!!

 という成り行きで、全ての伏線に答えが出た訳でした。
「かっ……書かない、けど……え? 書くの?」
「書かない! でも読むー…」
「うん…僕も…」
 其の後2人はしばらく、訳も無く笑い続けたとさ。
 運命感じて異母兄弟について語りまくりですよ! 彼女辰ほただったけど(爆笑)。
 どうやら以前までの彼女の周りにはお仲間が1人も居なかったらしく、僕の存在を彼女ははじめ信じられなかったそうです。
 そうして、完全に次の授業どころじゃなくなった僕達だったのでした…(サボんなコラ)
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【2006/04/12 23:47】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
早速お邪魔させて頂きました。
藤守那緒です。

誰だか分かりますか?
僕ですよ。

一応僕は、何とか生きて頑張ってます。

それでは、また。
【2006/04/18 16:48】 URL | 藤守那緒 #-[ 編集] | page top↑
 ………藤守。
 ああ、はい、了解致しました(笑)。
 
 来て下さってありがとう! 超絶アホなことを長々と書いた記事にコメントされていてビビリました(汗)。いや、アホなのは常にですね…。
 アホの上塗り厚塗りてんこ盛りでフレスコ画(乾かない。)のようですが、ええとええと、適当によろしくしてやってください…
 
【2006/04/19 00:11】 URL | 日紫喜真依 #d/QW5LNY[ 編集] | page top↑
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