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66 さしでがましいリアリズム
 創作者さんに100のお題より

 数ヶ月前のことなので奴が忘れていればいいと一層思うのだが



 目が覚めたので朝日を確認しなければ

 其の後に時計を。常より2時間程早いようだ

 念の為に鏡を一瞥して、与えられた部屋を出る

 奴の姿が無い

 奴の起床はオレより遅い。だから、奴への朝の訪れは本来3時間以上後の筈だ

 つまり深夜に

 何処かへ行ったのか

 間が良く玄関の鍵が開く



「おはよう。早いな」

 
 などと何喰わぬ顔で言いながら男が1人入ってくる


「貴様は遅いな」
「んー?」


 奇妙なことだ

 此奴は普段オレより遅く起床する

 なのに何故此の時間が”早い”と判るのか

 常から此の時間に奴が”帰宅”するからだろう

 しかも表情から察するに誤魔化す気が無いのかも知れない

 ならば乗ってやる必要も無い


「どこ行ってたのか訊かないのか?」

 
 溜め息が出そうだ

 いや、出た

「……訊いて欲しくないのだろう」
「まあ」


 何かを隠している

 けれど、意図的に其を余り巧くやらない

 オレが何処まで知っているのか

 測りながら少しずつ、其の手から零していく










 そんなやり口にもそろそろ気が付いた現在に



「…こうやって寝て見せることも出来るというのは」

「今更何かの証明か…?」

「測り間違ったな」

 抜いた刀を、本気で其の顔に向かって振り下ろした

 奴は、跡形も無く消失した

 テレビの画面が消えるように

「……それとも」

「此すら態となら」

「貴様はオレをどうしたいんだ」










 (Lotus Eater&Hazel Debil)
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【2006/10/12 02:04】 | 御題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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